MetaMask(メタマスク)のウォレットとアカウントの違いがよくわからない。どう使い分けたらいいんだろう。
こんな疑問に答えます。
今回は「メタマスクのウォレットとアカウント」について、その違いと作り方について解説をしていきます。
メタマスクのウォレットやアカウントといった概念がありますが、どんな違いがあるかや、複数作るメリットとデメリットは何かなどについて分かっていない方も多いのではないかと思います。
そこでこの記事では、下記の4点をまとめました。
- ウォレットとアカウントの違い
- 複数作成するメリットとデメリット
- ウォレットとアカウントの使い分け
- 複数作成する方法
セキュリティを意識しつつメタマスクを使いたい方、ウォレットとアカウントの違いを理解して適切に使いたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
① メタマスクのウォレットとアカウントの違い
まず、メタマスクでのウォレットとアカウントのポイントについて見ていきます。
まずはウォレットに関しては下記です。
- メタマスクでの管理における最上位の階層。
- ウォレット内に複数のアカウントを作成できる。
- 作成時にパスワードを設定し、リカバリーフレーズが発行される。
次にアカウントは下記です。
- ウォレットの配下にアカウントを作ることができる。
- 個別のコントラクトアドレスが割り当てられる。
- ウォレット内に作成するため、パスワードやリカバリーフレーズを設定するわけではない。
まとめると下記のようなイメージです。
- ウォレット1:パスワード1・シークレットリカバリーフレーズ1
- アカウント1:コントラクトアドレス1
- アカウント2:コントラクトアドレス2
- アカウント3:コントラクトアドレス3
- ウォレット2:パスワード2・シークレットリカバリーフレーズ2
- アカウント4:コントラクトアドレス4
- アカウント5:コントラクトアドレス5
- アカウント6:コントラクトアドレス6
パスワードやリカバリーフレーズはウォレット作成時に設定するため、セキュリティの観点で考えるとウォレットを複数作成したほうが良いです。
上記を踏まえてウォレットとアカウントをどのように使い分ければよいのかについて、一例を見ていきます。
ですがその前に、まずはウォレットとアカウントを複数作成するメリット・デメリットについて紹介します。
② 複数作成するメリットとデメリット
基本的に、ウォレットもしくはアカウントを複数作成するメリットとしては下記のような観点があるかと思います。
- 資金管理のしやすさ
- セキュリティの向上
- プライバシーの保護
一方でデメリットとしては、ウォレット・アカウントの数を増やしすぎた場合に、逆に管理が煩雑になることが考えられます。
そこで上記の3点を踏まえつつ、どのようにウォレットアカウントを使い分ければよいのかについて、分け方の一例を紹介します。
ご自身の取引や利用方法を踏まえて1つの例としてご参考にしていただければと思います。
③ ウォレットとアカウントを複数作成して使い分ける
一例は下記のとおりです。
ポイントは、リスクの度合いごとにウォレットを分けるという点です。
- メイン用ウォレット:基本的に安全と考えられるサイトやDeFiのみ接続
- 仮想通貨取引用アカウント
- ブロックチェーンゲーム・NFT売買用
- リスクやや高ウォレット:ややリスクがあるサイトやエアドロ応募などで一時的に使用
- エアドロ応募用アカウント
- マイナーゲーム用
- NFT保管用ウォレット:高額NFTなどの保管に利用
- NFT保管用アカウント
メイン用で使うウォレットに関しては、比較的安全性が高いサイトやDeFiのみ接続するようにしましょう。
逆にややリスクのあるサイトや魔界に足を踏み入れる場合はそれ用のウォレットを利用する、かつウォレット内にも最低限の資産のみ入れるという使い方をすると良いかと考えています。
また高額のNFTなどはできるだけサイトへの接続頻度を減らしたウォレットにいれておいたほうがよいかなと思います。
こういった形で、ご自身の使い方に合わせてリスク分散させるとよいでしょう。
④ウォレット・アカウントを複数作成する方法
ウォレットとアカウント、それぞれ複数作る方法について見ていきます。
メタマスク ウォレットを複数作成する方法
まず、ウォレットを複数作成する方法です。
ウォレット1つに対して、Googleアカウントを1つ(正確にはプロファイル1つ)を作る必要があります。
手順は以下のとおりです。今回はGoogle Chromeを想定して実施していきます。
ブラウザの右上のアイコンをクリックして、他のプロフィールの項目から「追加」をクリック。
下記の画面で「アカウントなしで続行」をクリック。
これでGoogleアカウントを作成せずにウォレットのみ新規のものを作成できます。
Googleアカウントを作ってもいいという方は、「ログイン」からGoogleアカウントを新規作成してもOKです。
あとは、プロファイルに名前をつけて、「完了」をクリックすれば新規プロファイルが作成できます。
下記の画面がでたら、新しくメタマスクウォレットを作成していきましょう。
手順は下記の記事でまとめているので、ご参考下さい。
メタマスク アカウントを複数作成する方法
次にアカウントを複数作る方法(追加する方法)について見ていきます。
まず、ブラウザ右上にあるメタマスクのアイコンをクリック。
さらにメタマスク画面上の右上にあるアイコンをクリックします。
下記の画面がひらくので「アカウントを作成」をクリック。
アカウント名をつけて「作成」をクリックします。
下記の通り、新規アカウントが作成できたら完了です。
まとめ
メタマスクウォレットとアカウントの違いと使い分け、作り方についてまとめてきました。
ポイントは下記の通り。
- ウォレットを作成する際にパスワードとリカバリーフレーズを設定する
- そのためセキュリティの観点からウォレットを複数作成して、リスク分散させるのがベターだと考えられる
- その上で、リスクごとにウォレットを使い分ける
使用イメージは下記の通り。
- メイン用ウォレット:基本的に安全と考えられるサイトやDeFiのみ接続
- 仮想通貨取引用アカウント
- ブロックチェーンゲーム・NFT売買用
- リスクやや高ウォレット:ややリスクがあるサイトやエアドロ応募などで一時的に使用
- エアドロ応募用アカウント
- マイナーゲーム用
- NFT保管用ウォレット:高額NFTなどの保管に利用
- NFT保管用アカウント
もちろん、人によって使い方や考え方は異なるかと思いますので、ご自身の使い方に合わせて設定してみてくださいね。
他にもご意見などありましたら、コメント・お問い合わせいただけると幸いです。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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